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イエスの聖衣(トゥニカ)とフランシスコの僧衣(トナカ)

『イエスの聖衣(トゥニカ)とフランシスコの僧衣(トナカ)』表紙

  • 著者:エンツォ・フォルトゥナート
  • 訳者:太田 綾子
  • 定価:本体1,600円+税
  • 四六判 並製  212ページ
  • ISBN978-4-7896-0832-9  Cコード:C0016

皆さん、「トゥニカ」という言葉をご存じですか。多分、「聞いたことがない」とおっしゃる方がほとんどでしょう。
 この言葉は、ラテン語の「トゥニカ」に由来していますが、中世では俗ラテン語として「トナカ」と言われました。本書で使われている「聖衣」という意味でも、「僧衣」という意味でも、現代ではほとんど使われていない言葉です。

 本書の著者エンツォ・フォルナート神父は、コンベンツアル聖フランシスコ修道会の司祭です。日本の方々が心ひかれるというアッシジの聖フランシスコ大聖堂の広報責任者をされており、月刊誌「サン・フランチェスコ」の編集長も兼ねておられるということです。

 ご自分の尊敬する修道会の創立者であるアッシジのフランシスコが、その生涯の最後まで身に着けていた僧衣に心ひかれ、フランシスコがまとっていた粗末な継ぎはぎだらけの僧衣を研究することから、創立者が単に、貧しさを追求し、その生活を生き抜いたよりももっと深い、イエスの聖衣との関連に行きついたのです。

 イエスの聖衣とは、十字架上で磔刑される直前まで身に着けておられた、聖書に「縫い目のない一枚の布として織られた下着」で、イエスを十字架に付けた兵士たちが、「これは貴重なものだから、切って4人で分けずに、くじ引きをした」と書かれているものです。

 聖母が織られた布と伝えられたもので、裸のイエスがわたしたちに残してくださったその聖衣が、徹底して主に倣い、主に従いたいフランシスコに、粗末な布で作られた僧衣をボロボロになっても、継ぎを当て、寒い冬でも大喜びで着ていた理由だったのです。

 フランシスコの穴のあいた僧衣は、聖女クララの手によって、丁寧につくろわれていました。彼女が自分のマントから切り取り、フランシスコの僧衣に継ぎを当てていたことも分かってきました。

 「縫い目のないイエスの聖衣」は、フランシスコに主イエスに従う徹底さを求めさせたのですが、わたしたちにも常にイエスとの一致を求め、教会の一致を呼びかけているのです。

 本書は、読者であるわたしたちに、「何を着るのか」という生き方の本質に迫る問いを発しています。

 あなたにとって、聖衣とは何ですか。イエスとはだれですか。
 あなたにとって、僧衣とは何ですか。聖フランシスコの生き方は、何を語っていますか、と。

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